プリンスホテルは26日、みずほフィナンシャルグループのユーシーカードと提携し、カード決済時に決済する通貨を選択できる「多通貨決済サービス(DCC:Dynamic Currency Conversion)」の導入を7月1日より順次開始すると発表した。これにより、訪日外国人旅行者への対応を強化する。
通常、訪日外国人旅行者がクレジットカードを利用した場合、円建てで決済し、為替レート確定後に自国通貨で換算された決済額が利用者に通知される。今回のサービス導入により、カード利用時に自国通貨での金額も提示されるようになり、円建てあるいは自国通貨のどちらかを選択することが可能となる。
自国通貨での決済を選択した場合、その場で提示された金額で、請求額が確定する。これにより、為替レートの変動リスクを気にすることなく決済できるとともに、ビジネス利用の場合は、カード会社からの明細発行を待たずに、自国通貨で出張費などの経費精算が可能となる。取扱い通貨は、ディルハム(UAE)、人民元(中国)、米ドルなど30種類。カードブランドは、VisaまたはMasterCard。
新宿プリンスホテルとサンシャインシティプリンスホテルを皮切りに東京都内のホテルから導入を開始し、順次全国のホテル、ゴルフ場、スキー場へ拡大していく。
(御木本千春)