厚生労働省は25日、仕事が原因で精神疾患にかかり、2014年度に労災認定されたのは、前年度から61件増え497件だったと発表した。申請は47件増の1456件で、ともに1983年度からの統計史上最多だった。

 このうち過労自殺(未遂含む)は、申請が213件で認定が統計史上最多の99件だった。

 過労死問題に詳しい川人博弁護士は「精神疾患の大きな要因は過重労働。少ない人数で多くの仕事をこなしている職場が多いのではないか」と指摘。「仕事がきついと、人間関係がぎすぎすしてパワハラなどを生みやすい。ゆとりある職場の実現が重要だ」と話した。