SpaceXは毎年700人を超えるインターンを受けいれています。インターン募集ページには人類の歴史を進歩させ、火星への道を開くために働こうなんて言葉が。さすがスケールが大きいです。それにしても、こんな壮大なインターンシップに参加したインターンたちはどんな生活をしてるんでしょうか?
もちろんインターンとして働くには、まず厳しい選考をくぐり抜けないといけません。元インターン生によると、電話インタビューでは次のような質問をされたのだとか。
あなたはボートに乗って湖の真ん中にいます。ボートにはいくらかの石があります。もしそれらを水のなかに投げ入れたら、水位は上がりますか?それとも下がりますか?
他にもこんな質問をされた人もいました。
イーロン・マスクが「今週末にこの部品が100個必要だ。」と言ったとします。しかしサプライヤーによると、製造するのに少なくとも3ヶ月は必要。この状況であなたはどうしますか?
いずれにしても、質問に対して「どのように推理するか、論理を組み立てるのかを見られていた」とのことです。
さらに応募フォームにはレジュメだけでなくビデオを添付する項目も。今までやったチャレンジングなプロジェクトなどがあれば提出してね、ということらしいです。YouTubeで「spacex internship」と検索してみると、応募者によるビデオがわんさか出てきました。どれも何だかよくわからないけどすごくレベルの高そうなことをしています。
晴れてインターンになると、ものすごく忙しい日々が待ちうけています。なんでもSpaceXの社員にとってワークライフバランスはあまり関係ないそうです。ライフよりもひたすらワークで、仕事に情熱を捧げる日々を過ごす社員たち。インターンも社員たちと仕事の責任は同じというスタンスらしく、自由に「週80時間くらい働くことができる」のだと元インターン生が冗談まじりに語っています。そんな過酷な職場であっても、インターンから得られる経験はかけがえのないものだそうです。元インターンが次のように語っています。
宇宙に行くハードウェアを開発できるなんて、なかなかできる経験ではない。世界を変える仕事をしている、ってきっとみんな感じるに違いない。
志が高くて痺れますね。多くのインターンにとっては、ロケット打ち上げを目にする瞬間がハイライトとなるようです。さらにイーロン・マスクやSpaceXの役員たちがインターンの質問に答えるセッションも用意されており、マスクは積極的にインターンと交流しようとしていたとのこと。
同じ部屋にいるだけでも、彼がどれだけ賢いのかが伝わってきました。「あなたが今どういうことを言ったのかは理解できないけど、何だか素晴らしいことのように思えます。」といった感じでした。
かなり優秀に違いないインターンでさえ圧倒するイーロン・マスク。やっぱりすごすぎる。
source: Business Insider, YouTube, SpaceX
(Haruka Mukai)