ロックバンド・X JAPANが27日、“弟分”の盟友・LUNA SEA初主宰のロックフェス『LUNATIC FEST.』(27・28日、千葉・幕張メッセ)に出演。制作中のニューアルバムに収録する新曲の音源として、この日会場に詰めかけた観客3万人のコーラスを公開レコーディングするサプライズで沸かせた。
LUNA SEA初主宰のロックフェス初日に出演したX JAPAN
同フェスは、LUNA SEA結成25周年の締めくくりとして行われたもの。1991年4月にX JAPANのYOSHIKIのレーベル「エクスタシーレコード」からインディーズデビューし、2009年からはLUNA SEAのギタリスト・SUGIZOがX JAPANを“兼任”するなど、両バンドは深い絆で結ばれている。
YOSHIKIは「僕たちの親友、LUNA SEAのために集まってくれてありがとうございます」と観客に感謝したが「レコーディングしてて、いいところだったのに…もう少しでできそうだったのに」と愚痴り始めた。Toshlが「完成しなかったのは(フェス参加を打診した)SUGIZOのせい」と責任転嫁すると、YOSHIKIも「いや、LUNA SEAのせいだから」と便乗し「この場で今、レコーディングを再開します」と仕切りだした。
Toshlは「きょうはX JAPANの20年ぶり…あ、今のところ19年ぶりのニューアルバムに、3万人くらいのお前たちの声を入れて…くれない?」と低姿勢だったが、YOSHIKIは唐突に「練習してみようか。Toshlは歌って、みんなはウォウウォウで」と雑に説明。ピアノでサラリとメロディーを弾き、「覚えた?」とたたみかけると、Toshlは「まじでレコーディングしていいの?」と大慌て。SUGIZOがOKを出して、公開録音が始まった。
YOSHIKIのピアノ伴奏でファンが「ウォウウォウ…」と歌うと、YOSHIKIは「いい感じじゃん。さすが」と褒め、本番に。赤いヘッドホンをしながら指揮を執り、X JAPANのバンドメンバーの演奏も重ねる本格的なものとなった。YOSHIKIの大雑把な説明にもかかわらず、ファンは力強い歌声を響かせ、Toshlは「お前らうまいな、おい」とべた褒めしていた。