MacRumorsは25日(現地時間)、iOS 9において新たに実装された「省電力モード」の利用時には、端末に搭載されるCPUの駆動周波数に制限がかけられることが判明したと伝えています。
アップルが今月上旬に開催した発表会では、一般的な利用条件においては1時間、省電力モードを利用することでバッテリーライフを3時間まで延長可能であることが明らかにされました(過去記事)。その理由や仕組みに関する詳細については語られませんでした。
今回、MacRumorsが独自に行なった調査によって、省電力モード時にはiPhoneのCPUコアのパフォーマンスに制限がかけられていることが判明したとのこと。下の画像は、iOS 9がインストールされたiPhone 6 PlusでGeekench 3ベンチマークテストを行った結果となります。
通常時のスコア(左)と省電力モード時のスコア(右)
マルチコア性能のスコアは「2,891」から「1,751」へ、シングルコアのスコアは「1,606」から「1,019」へと低下。なお、同様の現象はiOS 9をインストールしたiPhone 5sにおいても確認されており、iPhone 6 Plusだけの特異的な不具合などではない模様です。
バッテリー消耗の激しい機能や要素に対して、制限をかけたりあるいは無効化したりすることは一般的な省電力モードでもしばしば見られる処置ですが、iOS 9ではさらにそこから一歩踏み込み ”プロセッサ自体の省電力化” にも手が入れられているようです。
ちなみに、Geekbench 3は主にCPUコアの性能を測定するテストですが、GPUコアにおいても同様のパフォーマンス制限処理が施されている可能性は考えられます。とはいえ、前述の情報はあくまでも ”ベータ版” における結果ですので、あるいは製品版においては今回とは異なる結果となるかもしれません。
[MacRumors via Phone Arena]