ビール1杯だけ……なんて思っても、絶対にやってはいけないのが飲酒運転。アメリカでは飲酒運転が原因で年に1万人以上の人が亡くなり、29万人が負傷しています(2013年の調査)。
アメリカでの「飲酒運転」の基準は、呼気に含まれるアルコール濃度が0.08%を超えているかどうか。国家道路交通安全局(NHTSA)はこれを自動的に調べるシステムの開発に2008年から取り組んでいます。今回、そんな注目のシステム完成の目処が立ったと発表され、情報サイト「ビジネス・インサイダー」に取り上げられました。
飲酒運転を調べるこのシステムは、新車の製造時に基本装備として搭載し、ドライバーの息と指からアルコール量を調べるものです。
まずは息。運転席に座る人が普通に呼吸するだけでアルコールを感知する装置を、運転席のドアやハンドルに設置します。運転席以外に座る人の呼気はセンサーに影響しません。そして、指。こちらは、イグニションスイッチやギアシフトなど、運転操作で触る必要がある場所に設置され、皮下のアルコール濃度を調べる仕組みです。
このシステムによって、車は1秒以内にドライバーの血中アルコール量を測定。0.08%以上の場合は、発進できなくします。ドライバーが未成年の場合は、車を発進させられる条件を0%に設定することも可能です。
主要メーカーの車に搭載されるのは、早ければ5年以内。遅くとも8年以内には実現する見込みとなっています。
http://www.businessinsider.com/this-new-technology-could-prevent-drunk-driving-2015-6