6月27日、東京・夢の島公園 陸上競技場にて新たなラン・イベント「DJ KAORI presents Lightning DASH!」が開催された。
このイベントは、会場内にDJブースを設置し、音楽を聴きながら夢の島公園一帯の特設4kmコースを走るというものだ。
前日からの雨が心配されたが、当日は無事に天候が回復し、ぬかるむ芝生も会場の熱気とともに次第に乾いていった。会場には無料の蛍光ボディ・ペインティングブースもあり、来場者は思い思いのペイントを楽しみ、スタートラインに立つ。
DJ SAFARI、DJ ALAMAKIといった実力派のDJ_陣が会場をあたため、17時にランがスタート。音楽に合わせて踊りながらゆっくりと走る者、“ガチ”で最初から飛ばす者などさまざま。また、ゴール地点には海外イベントなどでおなじみのバブル・プールが用意され、熱を帯びた身体のクールダウンに一役買っていた。「ヤバイ!」「サイコー!」「めっちゃ上がる!!」と、走り終えた走者は笑顔を見せ、存分に楽しんでいる様子を見せる。
18時過ぎにはお笑いコンビ:エレキコミックで、アーティストとしても活躍するDJやついいちろうが登場し、お得意の邦楽ナンバーで会場中を盛り上げた。レミオロメンの「粉雪」を流すと、観客に向かって「お互い、ディスり合おう。それでなぜかサビはみんなで合唱!」と提案し、観客を巻き込みコントを展開する一幕も。
その後、LED搭載のマスクを着用した覆面3人組エレクトロニック・ダンスユニットの出番にはうれしいサプライズが。
キマグレンのKUREIが登場し、彼らとのコラボ曲「LIFE」を熱唱、思いがけない展開に観客からは黄色い声援が飛んだ。
いよいよラストにDJ KAORIがステージに上がると、会場の盛り上がりは最高潮に。 KAORIからの「盛り上がってますか~!」のあおりに、ランを終えブースに駆けつけた観客は全力で答える。アップビートなナンバーのサビに差し掛かると、それそれが身につけていた蛍光ブレスレットが空を舞う。ステージ最前列はセキュリティだけでは抑えきれず、他のスタッフもやってくるほどだ。最後にはKAORIが「来年も会いましょう!!」と、次回開催の意欲を見せた。
1万人の動員を記録した同イベント、割合は18~21歳が80%を占めたという。会場内ではアルコールの販売はいっさいおこなっていないにも関わらずこの熱量は、あらためて音楽の偉大さを体感させてくれた。
イベント終了後、最寄駅の新木場には帰るのを惜しむかのように多くの人々が残っていた。「何かテンション上がっちゃって。これからみんなでカラオケ行くんです!」と元気よく5人のグループが答えてくれた。何時まで?と聞くと「朝まで!!」との返答が。まだまだ熱は冷めやらぬようだ。