宇宙開発の競争は、今後もますます激しくなりそうです。
色んな国があれよあれよとロケットを宇宙に打ち上げています。なんで大金を投資してそこまで宇宙に行くのかね、と考えさせられるわけですが、もちろんロマンだけが理由ではないわけです。
というのも先日、諜報活動に関する会議であるGEOINT 2015でアメリカ国防総省の「宇宙空間における戦争に備えるためのセンターを6カ月以内にオープンさせる」という計画が発表されたんです。
他国が人工衛星に対し攻撃してくる、という事態がこれからの戦争では当然起きるわけですが、それにうまく対処するため、スパイ衛星や軍事衛星の行動をすべて統括することを目的としているようです。
ただ自分たちの衛星を守るだけじゃありません。政府のあらゆる部門からの衛星コミュニケーション情報がこの部署に集まるそう。ということは政府が撮った衛星写真は全部見られちゃうし、これまで以上に正確な地理情報に基づいたスパイ活動が可能になるんじゃ…。
会議での説明は以下でした。
---------------------------------------実際に、去年の7月にはウクライナ国境近くに派兵されていたロシア兵のセルフィーがInstagramにアップされて話題になりました。時期がマレーシア航空17便の撃墜事故と前後していたため、彼がInstagramに書き込んだ内容や、セルフィー画像のGPS情報が多くの注目を浴びました。
こういった事態の時に、厳密に国境のどちら側に、何時何分にこの人がいて、どんな端末を使ってアップロードされたのか、等を知るためにも使われるということでしょう。
Kate Knibbs - Gizmodo US [原文]
(塚本 紺)