「自信がない、経験がない……」それって過小評価症候群? | ニコニコニュース

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これから面接に臨む4年生、そしてインターンシップに臨む3年生は、ともに仕事と就活について深く考える時期ですね。

面接に挑む学生から、これから就活のことを考える学生まで、ほとんどの学生に共通している悩みで、とても気になっていることがあります。

それは、

「自分に自信がないんです……」
「これと言った経験をしてないので、自己PRすることがないんです……」
「面接で、ダメ出しされてどうすればいいかわかりません……」

といったもの。

こういう悩み抱えている人、結構いるのではないでしょうか?

ハッキリと断言しますが、こういう悩みを抱える皆さんは、 根本的に考え方を勘違いしています。自分を過小評価している過小評価症候群です。

そもそも「自信」とは何でしょうか?

就活、というより、社会人における自信というのは、他人と比べての優劣ではありません。

かけっこをすると、必ず1等賞になる子と、走ればいつもビリになってしまう子がいますよね? もし誰が足が速いのか? という切り口だけで、優劣をつければ、それは誰が見ても、1等賞の子が優れているに決まってる。

だから、足が速いことについては、自信持っていいでしょう。

一方、足の遅い子は自信喪失して、劣等感を持っているでしょうが、果たしてこれって本当に「劣っている」のでしょうか?

答えはノーです。

是非はともかく、足が速いか遅いか? という一点だけの評価で、優劣が決まるのは、学生時代まで。 社会人以降の人物評価というのは、実に様々な切り口があるのです。

私からすれば、ビリになると判っているのに、それでも歯を食いしばって、かけっこに参加する子の方が「逆風に耐えて頑張れる」という視点で見ると、優れていると思います。

このように、一つの事象であっても見方を変えれば、優劣が逆転するということは、社会では普通のことです。少なくとも民間企業というのは、いろんなタイプ、種類、規模の会社があります。会社によって求める人物像は違います。

「とにかく足が速い人がほしい!」と思ってる会社に、いつもビリになる子が挑んでも内定は出ないけど、「じっくり腰を据えて、頑張り抜ける人がほしい!」と思ってる会社に挑めば、その会社では高い評価を受けて内定がでます。

社会というのはそういうものです。

同じように「これと言った経験がない……」と悩んでいる子は、常に自分の人生で1等賞になった経験を探してしまって、それが見つからずに凹んでいるというパターンが圧倒的に多いと思います。

大学生だから、こういった偏差値的な判断になるのは仕方がないけれど、就活は企業サイドのイベント、つまり、社会人の世界のイベントなんです。

だから「これと言った経験」なんて無くても全然構わない。自分のこれまでの体験を、どの切り口で見るか? その意識だけで、自己PRなんて簡単にできてしまいます。

今の自分を等身大で普通に語ること。それが自己PRです。

「自信」とは、今の自分と素直に向き合って、自分の過去を認めてあげること、ということなんです。

文・コンテンツ提供●安藤恒久(株)太知ホールディングス 総務人事部長

【プロフィール】
東京農工大学農学部卒。その後福山大学大学院工学研究科修士課程修了。1996年、大手飲料食品メーカーに入社。主に経営部門で会社組織運営に携わる。その後は、ブライダル業界に転身。管理部門の責任者として株式公開業務担当。以降、雑貨商社、IT、教育など多様な業界で事業構築を行う。2005年6月から始めた、「会社側の本音」と「就活生の自信構築」をコンセプトに書き連ねたブログ『会社サイドの就活日記 ~面接は怖くない!企業と面接官の本音を知ってください!~』は毎年 数多くの就活生や新社会人のバイブルとして支持されている。

『会社サイドの就活日記 ~面接は怖くない!企業と面接官の本音を知ってください!~』
http://ameblo.jp/yansono/