北欧フィンランド生まれの人気キャラクター・ムーミン谷の仲間たちをモチーフとしたテーマパーク「Metsa(メッツア)」が、埼玉県飯能市に誕生することが30日、都内で行われた会見で発表された。作者であるトーベ・ヤンソンの故郷・フィンランド以外に「ムーミン」のテーマパークができるのは初めて。2017年にオープンする予定で、宮沢湖の湖畔や周辺の森林を活用し、ムーミン谷の世界観を再現する。
東京ドーム約4個分となる宮沢湖の周辺土地約18万7000平方メートルを西武鉄道から購入し展開する同テーマパークは、フィンランド語で森という意味。公園としての機能を維持しつつ、自然を活用したアクティビティを用意する無料の「パブリックゾーン」と、物語の世界感を楽しめるレジャー施設やレストラン、ショップを展開する有料の「ムーミンゾーン」で展開。自然との共存をテーマに、北欧ムード溢れる森と施設を展開していく。
「ムーミン」シリーズは、1945年に原点となる小説『小さなトロールと大きな洪水』が出版されて以降、1970年の『ムーミン谷の十一月』まで、全9作の小説が発表され世界中で人気に。日本でも近年ムーミンブームが再到来し、カフェやショップなどが続々と誕生したほか、今年2月には映画も公開。子どもはもちろんのこと、子どもの頃にムーミン谷の世界に触れた大人女性たちからも注目を集めている。