テレビ通販を中心とした通販事業を展開するQVCジャパンは、過去1年間にテレビ通販を含むネット(モバイル)、カタログなどの通販利用経験がある20代~50代の女性400人を対象に、『通販利用実態調査』を実施、結果を発表した。調査時期は2015年4月24日~27日、調査方法はインターネット調査。
ファッション、美容・健康、食品の3カテゴリーについて、購入場所を見ると、3カテゴリーともスーパー、デパート、ドラッグストア、コンビニなど「リアル店舗」での購入が最も多かった。一方で、ファッションカテゴリーの購入は、約半数の人が「パソコンを使ったネットショッピング」を利用し、4人に1人は「ケータイ・スマホ・タブレットを使ったネットショッピング」も利用している。「パソコンを使ったネットショッピング」は、30代と40代で高く、共に6割を超えた。
美容・健康カテゴリーでは、「パソコン」や「ケータイ・スマホ」の利用はファッションカテゴリーと同様の傾向となったものの、「テレビショッピング」を利用する人が13.4%と、3カテゴリー中で最も多い結果となった。リアル店舗以外で利用率が最も高い「パソコンを使ったネットショッピング」は、50代と40代で多い傾向に。
食品カテゴリーに関しては、ファッションや美容・健康に比べてネットショッピングの利用が低くなり、「パソコンを使ったネットショッピング」が半数以下の42.8%、特に20代の利用は19.3%に留まった。一方、年代別に見ると、30代が42.3%、40代は46.5%、50代は60.6%と、「パソコンを使ったネットショッピング」は年代が高くなるにつれ、利用率も上がる結果となった。
「お買い物をする場所」通販利用者が、どこで通販チャネルをチェックし、購入するのかを調査したところ、ファッションカテゴリーをチェックする場所は「自宅」が97.1%と、大半を占めた。働いている人と働いていない人を分けてみると、働く女性の約2割が「交通機関の中」や「職場」で、約1割が「職場以外」と回答。年代別では、30代働く女性の29.1%が「職場」で、20代働く女性の37.2%が「交通機関の中」でチェックしていることが分かった。
「ファッションカテゴリーをチェックする場所」美容・健康カテゴリーも、「自宅」でチェックする人が96.2%、「自宅」で購入する人が96.5%と、ファッションカテゴリーと同様の結果となった。ファッションカテゴリーと比べて、「職場」(7.5%)や「交通機関の中」(13.2%)でのチェック率はやや低くなったものの、こちらも働く女性は自宅外でのチェック率が高い傾向に。
「美容・健康カテゴリーをチェックする場所」平日の商品チェックする時間を、使用するデバイス別に聞くと、パソコンで商品をチェックするのは、「20-22時」が47.2%で最多、次いで「18-20時」(32.9%)、「22-24時」(27.2%)、「12-14時」(25.3%)の順となった。ケータイ・スマホ・タブレットもほぼ同様で、「20-22時」が42.7%、「22-24時」が28.2%、「18-20時」が27.4%、「12-14時」が26.9%という順に。一方テレビショッピングは、パソコンやスマホほどのピークは見られなかった。
「商品をチェックする時間帯(デバイス別)」通販での買い物を、パソコン、スマホ、ケータイ、ダブレットなどを使いECサイトで買い物をする「ネットショッピング」と、テレビ番組を見ながら買い物をする「テレビショッピング」に分け、商品を閲覧・検索・比較するなどのチェック時間も含めたそれぞれの利用時間を調査。その結果、平日は、ネットショッピングが38.4分、テレビショッピングが21.2分となり、合計すると59.6分と、1日約1時間を通販の利用に費やしていることに。
休日は平日よりやや長めで、ネットショッピング42.0分、テレビショッピング24.6分となり、休日は1日で66.5分となった。1週間では、ネットショッピング275.7分(4時間36分)、テレビショッピング155.4時間(2時間35分)となり、合計で431.1分(7時間11分)。
年代別で見ると、ネットショッピングにいちばん時間を費やすのは20代で、平日41.4分、休日49.1分となり、1週間で305.1分(5時間5分)に。一方、テレビショッピングにいちばん時間を費やすのは40代で、平日25.6分、休日30.0分となり、1週間で187.7分(3時間8分)となった。
ネットもテレビも両方含めた"通販での買い物"に最も時間を使っているのは40代女性で、1週間で464.3分(7時間44分)という結果となった。
「通販型ショッピングにかける時間」