30日の日経平均株価は前日比125円78銭高の2万235円73銭と4日ぶりに反発して取引を終えた。前日大幅安の反動で買い戻しが優勢となった。ギリシャの債務不履行(デフォルト)懸念の根強さから上昇一服後に伸び悩んだが、日経平均は中国株が切り返しの動きをみせたことが支援材料になって後場から持ち直した。
個別では、第1四半期の営業益が5割増と報じられたイオン <8267> が急伸。欧州系証券による投資判断の引き上げが観測された塩野義製薬 <4507> も物色された。15年6月期業績予想を上方修正したテー・オー・ダブリュー <4767> も高い。16年5月期で増収増益を見込んだウェザーニューズ <4825> もしっかり。1-6月期で営業益26%増と伝わったライオン <4912> も買いが先行した。
半面、公募増資などを発表したソニー <6758> は急落。日経平均マイナス寄与度はトップとなった。箱根山周辺の警戒レベル引き上げを背景に、小田急電鉄 <9007> 、西武ホールディングス <9024> なども軟化。前日ストップ安のenish <3667> はきょうも売りが継続し急落した。(編集担当:宮川子平)