8歳の誕生日おめでとうiPhone!
今年は2007年の6月29日に初代iPhoneが販売されてから8年目。当時ジョブズの神がかったプレゼンテーションによって発表されたiPhoneは、デザインやサイズを若干変えつつもますます世界中に広まり、アップルを時価評価額世界第1位の企業にまで押し上げました。その初代iPhone発売からの軌跡を振り返ってみましょう。
ジョブズによる初代iPhoneの発表。いつ見ても面白いです。
初代iPhoneは2年契約付きで599ドル(約7万3000円)で発売されましたもちろんLTEも使えないしストレージ容量も画面も小さいですけれど、まさにこの初代iPhoneがスマートフォンのデザインを定義付けたんですよね。それ以降に登場したスマートフォンは自社も他社も含め、ほぼこの初代iPhoneのデザインに習っています。
iPhoneという携帯電話のデバイスを買うために徹夜で並ぶ。
今となっては毎年の恒例となっているこのニュース。でも、それまでは携帯電話を買うために何日も前から並ぶなんて考えられませんでした。誰よりも早く、アップルの新製品をゲットしたい! そう思わせる魅力がiPhoneにはあるのでしょう。
iPhoneの歴史上最大の危機!といえばこれでしょう。
2010年に発売されたiPhone4では持ち方によっては電波が繋がりにくくなるという問題が発生しました。それに対するジョブズの対応はやはり神がかっていました。それは…「iPhoneが欲しくないなら買うな」です。なんとも強気な…こんなことアップル以外の会社で通用するんでしょうか。やはりiPhoneは誰もが欲しがるデバイスであることを痛烈に印象づけた出来事でした。
上の動画は、その記者会見でのジョブズのプレゼンです。彼の言い分は以下の通り。
Blackberryだって、サムスンだって、HTCだって、両サイドをギュッて握るように持てば電波繋がらなくなるよ。その3社が問題にならず、iPhoneが問題になるのは単純にiPhoneの販売台数がケタ違いに多いからっていうだけだよね。
なんということでしょう。大規模なリコールにつながるかと思われた電波問題をいとも簡単に論破してしまったのでありました。
上の動画は、電波問題に対するアップルの記者会見の冒頭で流されたものです。サビの部分「Don't wanna iPhone 4, Don't buy it.(欲しくないなら買わなきゃいいじゃん)」が当時流行りましたね。なぜか耳に残る曲なのでした。
また、歌詞の途中にはギズモードも出てきます。米Gizmodoが当時、発売前のiPhone 4を入手して記事にしたためめっちゃ怒られたのも今となってはいい思い出です。
日本でソフトバンク、auに続いてNTTドコモでもiPhoneを発売し始めたのはiPhone 5sから。また、iPhone 5Sからゴールドモデルも追加されiPhoneは3色になりましたね。ドコモのiPhoneゴールドモデルは特に稀少で持っている人は当時ちやほやされたでしょう。
また、iPhone 5sでは指紋認証機能「Touch ID」が登場。面倒くさいパスコードの入力が指をスッと乗せるだけで済む、素晴らしい機能です。
iPhone 5Cというカラフルな廉価版も発売されたのがこの年でした。
そして最新モデル、昨年登場した「iPhone 6 Plus」は4.7インチのiPhone 6と5.5インチのiPhone 6Plusの2つの大きさでリモデルされました。その大きな本体のせいか、本体が曲がるという問題が発生したのは記憶に新しいですね。
画像はイメージです
いろいろ興味深い動きはありますが、今年もスマートフォンの話題はiPhoneに始まりiPhoneに終わることになりそうです。9月に発売されることが予測される次期iPhoneは新色ローズゴールドの追加やタッチの強さを感知する「Force Touch機能」を搭載するとも噂されていますよ。
この8年、私たちをワクワクさせ続けてくれたiPhone。8年目の今年はどんなイノベーションで私たちを楽しませてくれるのでしょうか?
9月のアップル発表会が今から楽しみです!
source: MacRumors
(塚本直樹、前田真希子)