6月28日放送のTV番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、ダウンタウンの松本人志が「2ちゃんねる嫌いやわ~」と発言した。なぜ彼は、このような発言をするに至ったのだろうか?
きっかけとなったのは、6月21日に放送された『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)だ。この日、山崎邦正やココリコらと「最近腹が立ったこと」について語るコーナーで、松本はタクシー運転手にまつわる話を披露。その内容は、
「自分が世話になった人と食事し、その人が帰る際、タクシー運転手に3000円を渡し、きちんと送るよう頼んだ。行き先はワンメーター程度の距離。その人が降りる際、運転手に『(松本に)お釣りを返したいから、お釣りをくれ』と要求したところ、運転手は『さっきの人(松本)にもらった』からと、これを拒否した」
というものだった。
ところが、これが2ちゃんねるで炎上した。松本は、タクシー運転手の非常識さに怒り狂ったが、それを見た視聴者は必ずしも松本の主張に同意せず、松本・運転手・知人のうち誰が悪いのかを巡って議論に。「運転手は悪くないのでは?」という意見が優勢なまま、結局スレッドは18スレッド目(書き込み数約1万8000件)まで進んだ。
すると松本は『ワイドナショー』内で、この件について「『怒ってるお前がセコすぎる』って2ちゃんねるで叩かれている」と述べ、これが冒頭の「2ちゃんねる嫌いやわ~」という発言に結びついた。しかし、この発言が“燃料投下”となって再び2ちゃんねるでスレッド化され、すでに7スレッド目まで達している(30日9時時点)。
こうした状況に、ツイッターには、
「まともな人なら2ch嫌いなのは普通かと思うけどな」
といった同情の声も寄せられているものの、
「誰でも多少は好き嫌いってあるんだし、人間ってそういうもんだろ」
など、公の場で意見を述べれば批判もあるのが当たり前、という冷静な意見も。さらに、
「まず批判から入るから入る便所の落書き(編集註:2ちゃんねるのこと)を有名人が見たらアカンでしょ」(原文ママ)
と、そもそも批判的な意見が集まりがちな匿名掲示板をあえて見る必要はない、との声もある。
芸能人が2ちゃんねるで叩かれるのは、もはや有名税のようなものだが、松本クラスの大物がそれに言及するのは珍しい。結果的に「松本が2ちゃんについて言及することがニュースになる」→「そのニュースにまた批判が集まる」という悪循環に陥っているようだ。
※当記事は2015年06月30日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。