国や文化によっても違う結果になったりしそう。
シカゴ大学ブースビジネススクールのAyelet Fishbach 教授とYanping Tu研究者は、チューイングガムやマグカップのデザインを選ぶ、日用品を買いにいく、Youtubeでペットのビデオを観るなど、日常のさまざまなシチュエーションを想定して実験を実施。その結果、人は他人の「行動」よりも「好き嫌い」に影響されやすいことがわかりました。
チューインガムの実験では2つのガムを用意。2人組のうち1人が、「こっちのガムのほうが好きだ」と言っただけの場合と「こっちのガムのほうが好きだ。だからこっちを食べたい」と言って実際にガムを試食した場合で、もう1人がどのガムを選択するのかを比べました。すると、「食べたい」という動作まで話したときのほうが、同調する確率が少なくなったそうです。
Fishbachさんは次のように話しています。
周りに同調することは、人間の心理学に根づいた広くみられる傾向です。人がなにかに同調するときは、他人の好みや態度に影響されます。しかし、他人がやっていることについては、人と違うことをしようとするのです。
たとえばネットショッピングのサイトでは、最も売れている商品と最も人気のある商品を表示したりしていますよね。そういう場合も、最も人気のある商品ランキングにつられてしまう人が多いとのこと。
こういうちょっとした違いでリアクションが変わってしまう。コミュニケーションってやつはほんとにまだまだ謎が多いみたいですね。
source: EurekAlert!, University of Chicago Booth School of Business
(Haruka Mukai)