トヨタ自動車、日産自動車、ホンダの自動車大手3社は1日、燃料電池車(FCV)に水素を供給する拠点の整備を後押しするため、今後5年間をめどに3社で総額50億〜60億円程度の支援を行うと発表した。
FCVは、タンクに詰めた水素と空気中の酸素を化学反応させ、発生した電気でモーターを回して走る。政府は、FCV普及に不可欠な水素供給拠点を2015年度までに全国100カ所に整備する目標を打ち出しており、現在23カ所がオープンし、58カ所が整備中だ。
3社が拠出する資金は、供給拠点の運営経費を支援し、拠点1基当たり年間1100万円が上限。国側も2200万円を上限に補助する。3社間の負担割合は、FCVの販売台数などに応じて決める。
FCVは、トヨタが14年12月に発売。ホンダは15年度中、日産は早ければ17年にそれぞれ売り出す。