科学とは、終わりのない真実の探求ですよね。でも時には科学者も「もう、おーわり!」と宣言することだってあるわけです。
科学者たちは長い間、地球上にある隕石によるクレーターを探していたのですが、それをやめることにしたようです。隕石によるクレーターなんていったら直径数十キロあったりするわけで、そんなの見つけるの簡単だろうと思ってしまいそうですが実はそんなことないんですね。
火星や月は雨風によって地表が浸食されることがないのですが、地球ではどんどんクレーターは消えていってしまうんです。
これまで6キロ以上の広さを持つクレーターは128個発見されているそうですが、専門誌 Earth and Planetary Science Lettersの9月号では、これ以上のクレーターを探すのは時間とお金の無駄だよ、という研究結果が発表されたそうです。
なんでそんなことが分かるかというと、自然による風化のスピードと隕石が落ちてくる頻度を計算すると地表に何個クレーターが残っているか分かるそうです。そしてその数がこの128という数字と一致しているとのこと。
見つけられるクレーターの数=見つけたクレーターの数になったので、この探求は終えることにしたっていうことなんですね。
アッサリしてますが、そこもまた科学的で良いですね。
[Earth and Planetary Science Letters via AAAS]
Chris Mills - Gizmodo US [原文]
(塚本 紺)