「和食」と聞くと、どんな食事が頭に浮かびますか?
2013年に“和食”はユネスコ無形文化遺産に登録されたことは記憶に新しいでしょう。
日本人の伝統ともいえる“和食”ですが、いざ「和食って何?」って聞かれると答えに困ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ビデオリサーチが行った「和食に対する認識調査」によれば、いくつかのお馴染みの食品が和食として認識されるかどうかは、年代によって異なるようです。
そこで、同調査を参考に年代によって異なる“和食”の捉え方と、ユネスコ無形文化遺産に登録されている和食の特徴をフードアナリストの筆者がご紹介します。
■あなたはコレを和食だと思いますか?
15~69歳に「カップヌードルは和食だと思いますか?」と質問してみると、20代では52.9%、60代では65.7%の人が和食だと認識していることが判明しました。若者よりも、高齢者の方が受容性が高いことに驚かされます。
一方、“てりやきライスバーガー”について同様の質問をしてみると、20代では68.3%、60代では58.2%が「和食」だと回答しています。こちらは逆に、主に若者の支持を得ているようです。
このように、ひとことに“和食”といっても、その認識は世代によってバラバラなのが実態のよう。
■ユネスコ無形文化遺産に登録されている“和食”とは
では、ユネスコ無形文化遺産に登録された“和食”とは、いったいどんなモノを指すのか正確にご存知ですか?
農林水産省によると、無形文化遺産に登録された“和食”の特徴は次のように定められているんです。
(1)多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
地域に根ざした多様な食材と、素材の味を活かす調理技術・調理道具が発達していることも和食の特徴のよう。
(2)健康的な食生活を支える栄養バランス
ご飯・汁・漬物にいくつかのおかずを組み合わせる日本の食事のスタイルは、栄養バランスがとりやすいことも特徴で、長寿や肥満防止に役立っている点も評価されているそう。
(3)自然の美しさや季節の移ろいの表現
季節の花や葉などで料理を飾りつけたり、季節に合った器を利用したりして季節感を楽しむことも和食の誇るべき特徴の1つなんです。
(4)正月などの年中行事との密接な関わり
自然の恵みである“食”の時間をともにすることを通じて、家族や地域の絆を深めていた文化と歴史も特徴として挙げられています。
いかがですか?
ひとことに“和食”といっても、その種類は幅広いですよね。
世代によっても“和食”の定義はまちまちのようですが、海外からのお客様やグルメな友人との会話で赤っ恥をかかないよう、ユネスコ無形文化遺産に登録された和食の定義を、日本人のたしなみとして、この機会に正しく理解しておくのもいいのではないでしょうか。
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