【カイロ時事】エジプト軍は1日、声明を発表し、同国のシナイ半島北部で同日行った過激派組織「イスラム国」傘下の武装組織「イスラム国シナイ州」に対する掃討作戦で、少なくとも100人を殺害したと述べた。

 声明は「テロ根絶のため、作戦を継続する」と強調した。

 掃討作戦は、武装組織が半島北部シェイフズウェイドなどでエジプト治安部隊の検問所などを襲撃し、兵士や市民ら70人以上が死亡した事態を受けて行われた。武装組織は一帯の制圧を試みたが、空爆の支援を受けた治安部隊の大規模な作戦により阻止されたという。

 治安部隊は1日、首都カイロ郊外でも急襲作戦を行い、当局がテロ集団と見なすイスラム組織ムスリム同胞団の幹部ら9人を殺害した。