旅人マリーシャの世界一周紀行:第60回「脚長美人だらけ! 国交正常化で注目されるキューバの魅力」 | ニコニコニュース

旅人マリーシャの世界一周紀行:第60回「脚長美人だらけ! 国交正常化で注目されるキューバの魅力」
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オラ! アミーゴ! 今年も半分が過ぎ、7月が始まりました! メ グスタ ムーチョ プリマベーラ!(スペイン語で「私は夏が大好き!」)

すっかりカラダが夏になってる私は、アメリカの強い向かい風に革命を起こした英雄チェ・ゲバラで有名なキューバにやってきました。

長い間アメリカとの国交を断絶していた社会主義国キューバですが、ついに1日、54年ぶりとなる国交正常化の合意が発表されました。今後は急激にアメリカ資本に変化していくことが予想され、「行くならキューバ革命の足跡が残る今!」と注目を集めてます。

首都ハバナの空港に到着するなり、まるでタイムスリップしたかのような1950年代のクラシックカーが目の前を通過。オシャレなその車はなんとタクシー。乗りたい気持ちを抑え、まずは2種類あると噂のキューバ通貨をゲット。

ひとつは観光客用のクック(1クック=1ドル)。もうひとつは国民の使う人民ペソのモネダ(24モネダ=1クック)。何やら計算が難しいんだけど、これを使いこなせれば地元民の生活に触れ、お得にキューバを満喫できるんです。市内までタクシーだと30クック(約3720円)のところ、バスでたったの1モネダ(約5円)で行けちゃいました。旅人あるある~。

世界遺産にもなっているハバナの旧市街に入ると、スペインコロニアル時代の街並みがキレイでどこも絵になる。老朽化しつつも美しい建物に制服の少女たちが吸い込まれて行くので、中を覗いてみると…そこは学校。

キューバ革命後、カストロとゲバラが真っ先に取り組んだのは医療や教育の無料化。建国の父ホセ・マルティの「教養を身につけてこそ人は自由になれる」という言葉を信念に、少人数制で行なわれるキューバの教育水準はとっても高く、識字率は99.8%と世界でもトップクラス! お高い塾に通わなくても高学歴のコが育つんです。

キューバの女学生たちの制服はミニスカートが多く、空港員、警備員、警官などのおかため職業の方々の制服も全部タイトミニときてる。

そこからスラリと伸びるのは奈々緒もビックリの長い脚! ヨーロッパ系の白人、アフリカ系黒人、混血のムラートが共存しているけど、中でも黒人さんの腰の位置は圧倒的に高く、もはや肩甲骨とくっつきそうな位置にプリっと丸いお尻があってカッコイイ。

その上、高校生くらいになるとシャツのボタンがはじけそうなくらいのグラマラスな胸元に、女性の私もつい目が釘付け。すれ違ったセクシーなキューバ美人に写真を撮らせてくれないかと声をかけると、見慣れない“短い足族”の私に警戒したのか冷たく「ノー」のお答え。皆さんにお見せできず残念ですが、今のところ世界一才色兼備が多いのはキューバに認定! ちなみにキューバ美人の条件は“セクシーなワキ毛との噂もありますが、確認取れず…。

そして女性だけでなく、男性も身体能力の高そうな身体をしている人が多い。さぞスポーツにも向いているだろう。

キューバといえば、野球大国。他国でプロになるためには亡命するしかなかったキューバ人選手も、2013年にプロ契約解禁されてから世界の注目が集まった。アメリカとの国交正常化で、今後はMLBで活躍するキューバ人選手がさらに増えるかも?

国民全員が野球ファンかと想像していたら「ヒャッホー! ゴォォール!」と道に飛び出してきたのは、メッシやネイマールと書かれたユニフォームを着た少年たち。

公園で野球を熱く語るおじちゃん曰く、どうやら近年は若者の野球離れが起きている様子。野球観戦用の最大の球場では、本塁側のゲートのひとつが「即席のサッカーゴール」に使われているんだとか。街中で野球やキャッチボールをする姿はなく、少年たちは誰もがボールを蹴っていた。

野球離れは寂しい気がしつつも、サッカー界に革命を起こすキューバ人選手が誕生するのも見てみたい。

そして野球やサッカーよりも人気だったのが、なんと“アイスクリーム”(笑)。『Coppelia』という人気店には、日本のパンケーキブームのようにまさかの大行列。「何時間くらい並んでるの?」と聞くと「それ聞いちゃう? いっぱいよ! アハハ!」と、これから食べるアイスが楽しみなのか、テンション高めに笑っておられました。

たかがアイスクリームに並んでしまうキューバ人はパンケーキに数時間も並ぶ日本人と少し似ているのかもしれない。

スイーツよりお酒が好きなオヤジ女子の私は、キューバ発祥のモヒートを飲みにヘミングウェイも通ったというバーへ繰り出した。

「この店イケてないよ」と声をかけてきたキューバン男子をナンパかしらと無視し、観光客価格6クックのモヒートを頼んだ。注いで混ぜただけの雑な味に、キューバン男子を信じれば良かったと後悔しつつ、良さそうなバーをはしご。

生演奏のキューバンミュージックや葉巻の匂いに酔いしれて、いつのまにかこの街の虜(とりこ)となっていました。

ところで、社会主義国のキューバにはインターネットがないからスマホと見つめ合っている人なんかいない。厳密にいうとネットは存在するけど、国民にとってはとても高価だし、携帯のメール機能で十分なのです。

子供は外で走り回り、男女は街角でサルサを踊る。下を向いて歩いている人なんかいなかった。旅人の私にとって情報収集のためにネットは最重要なんだけれども、たまにはこうしてバーチャルな世界と遮断され、リアルなキューバを感じるのもいいかも。

国交正常化が進めば、このキューバの独特な雰囲気は消えてなくなるかもしれない。スマホに縛られてる、そこのアナタ! 今のうちにキューバに行ってみませんか?

【This week’s BLUE】

世界遺産、オールドハバナに残る4つの要塞のうちのひとつ。ハバナで一番古いフエルサ要塞。

●旅人マリーシャ

平川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、Sサイズモデルとしてテレビやwebなどで活動中。バックパックを背負う小さな世界旅行者。オフィシャルブログ、Twitter【marysha98】もチェック!