韓国メディアの国民日報は6月29日、 「MERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルスの感染が下火になってきたかと思いきや、一時的に減少した飲酒運転が再び増加傾向を見せている」としたほか、週末には外出する韓国国民が増え、デパートやショッピングモール、遊園地などは休日を楽しもうとする人々で賑わっていたと紹介する記事を掲載した。
記事によれば、 「MERSの感染が下火になりつつあり、韓国国内は回復の兆しを見せ始めている」一方、再び飲酒運転をする人々が増え始めたとし、6月の飲酒運転の事故発生を見てみると、「MERS事態のため飲み会や外出を避け、韓国国民自ら自粛ムード」であった6月11日―6月15日の飲酒運転の事故発生の平均は39.4件であったのに対し、6月16日―6月20日の飲酒運転の事故発生の平均は43.8件と増加した。
交通取り締まりに伴う件数も5月では1日平均697.6件であったが、6月1日―6月5日の平均488件、6月6日―6月10日の平均324.6件と「激減した」としたものの、 MERSの感染が下火になりつつある6月11日―6月15日の平均は339.6件、6月16日―6月20日の平均は338.6件で「再び増加傾向を見せ始めた」と報じた。
これらに対し、韓国の警察関係者は「MERSの感染が下火になりつつあり、日常が取り戻されていることをみると、飲酒運転はさらに増加するものと見られる」とし「飲酒運転の交通事故の統計とMERSの感染状況を見ながら、取り締まりについて悩んでいる」と述べたと報じた。
また記事は、 6月末の週末には外出する韓国国民が増え、デパートやショッピングモール、遊園地などには休日を楽しもうとする人々で賑わっていたとし、明洞で飲食店を営むA氏は「観光客はもちろん韓国人の足まで遠のいていたが、この週末は久しぶりに普段の姿を取り戻したようだ」と述べたほか、デパートでは「夏のセール」をするなど、回復の兆しを見せているという。
続けて記事は、韓国の観光流通業界でも外国人観光客誘致のため、全力を尽くしているとし、7月にはソウルで外国人観光客のためのショッピング観光フェスティバル「ソウルサマーセール」が開催される予定だとしたほか、6月末の週末には、ロッテワールドなどの遊園地でも入場者数が多かったようだと伝えた。(編集担当:木村友乃)(イメージ写真提供:(C) Woojin Kim /123RF.COM)