日経平均は17円高、ファーストリテイリング下落も後場プラス転換 | ニコニコニュース

 3日の日経平均株価は、前日比17円29銭高の2万539円79銭と小幅ながら4日続伸。朝方は米国株安や円高を受けて売り優勢でスタートし、指数寄与度の高いファーストリテイリング <9983> の下落が重しとなって軟調に推移した。前場は91円まで下げ幅を広げて取引を終えたが、後場に入ると買い優勢に転換。ドル・円が底堅く推移したことや、日銀によるETF(上場投資信託)買いへの期待感から急速に下げ幅を縮め、午後2時頃にはプラスへ浮上した。終盤にかけてやや売られたものの、プラスを維持して取引を終えた。

 個別では、16年5月期は営業益2ケタ増を予想したアスクル <2678> や、新ブランド戦略や中古家具への参入が好感された大塚家具 <8186> が上昇。米フォーブス誌に「アジア優良企業」として選出されたエニグモ <3665> や、政府が出入国審査を無人化する方針との報道を受けて、顔認証関連株として思惑買い入ったサクサホールディングス <6675> 、情報技術開発 <9638> 、テラプローブ <6627> も買われた。

 半面、6月の国内ユニクロ既存店売上高が11.7%減となったファーストリテや、海外募集で自己株式920万株を処分する横河電機 <6841> が下落。違法残業の疑いで書類送検されたことに加えて、6月度の既存店売上高が1.0%減と低調だったエービーシー・マート <2670> や、先行投資費用などの影響で15年11月期の純利益予想を63%減額したエスプール <2471> も売られた。

 業種別では、証券、精密機器、その他金融などが上昇。一方、鉱業、繊維製品、保険は下落した。(編集担当:松浦直角)