文・取材:編集部 オスカー岡部 、撮影:カメラマン 鶴身健
●さらわれたナミを助け出せ!
大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で、アニメ『ワンピース』を題材としたイベント “ワンピース・プレミアショー”が2015年7月1日にお披露目となった(スタートは7月3日より)。
ワンピース・プレミアショーとは、パイロ(演出用花火)、特殊効果、スタント技術を駆使し、圧倒的なクオリティでキャラクターの大技やドラマをリアルに再現してきた、一大エンターテインメントだ。その内容は年々スケールアップしており、昨年(2014年)は、そのスケールとクオリティが認められ、世界のテーマパークやアミューズメント業界で世界的な権威を誇る“ブラス・リング・アワード ライブ・エンターテイメント・エクセレンス部門 最優秀総合プロダクション賞”を受賞しているという。
さらに、2015年のワンピース・プレミアショーは初めて“S3D プロジェクション・マッピング”の技術が取り入れられた。S3Dとは、Stereoscopic 3D=立体映像の略で、立体映像とプロジェクション・マッピングを融合させたもの。専用の3Dメガネをかけることで、圧倒的な迫力のショーを楽しめるのだ。以下より、その内容をお伝えしよう。
ストーリーは、謎の科学者3兄弟にさらわれてしまったナミを助けるため、麦わら一味が助けに向かうというシンプルなもの。ナミが連れ去られたのは、“マリッジグリーンランド”という結婚をすると二度と別れらなくなるという場所。あろうことか、ナミは敵の悪魔の実の能力により洗脳されてしまい、結婚式をあげようとしているのだ。
この事態に、ルフィたちを“先輩”とあがめるバルトロメオが助っ人として参戦。一味は彼が考えた“SOS(ささっとお面をかぶって潜入)作戦”にのっとり、変装してナミの奪還を目指すことになる。ちなみにこの作戦の変装には観客も含まれており、バルトロメオが「3Dメガネをかけて変装をしてくれ!」と訴えるシーンがある。これは3Dメガネをかける“お知らせ”として優秀だ。
ファンこそがうれしいのは、キャラクターの“らしさ”を大事にしたセリフやシーンが満載なこと。フランキーは罵声に対して「そんなに褒めんなよ」と言い、ブルックは“斜め45度!”をくり出し、ウソップは芯には熱い心を持っていることがわかるセリフを放つ。さらにはナミがお金に興味のないそぶりを見せたとき、ゾロが「あいつが金に反応しないなんておかしいだろうが!」と洗脳されたことに気付くシーンもあった。キャラクターをよく知っているほど、ショーはさらに楽しめるだろう。
キャラクターたちがまんべんなく活躍する様はサービス精神に溢れている。水に落ちてしまったルフィを助けるために、仲間がすさまじい高さからダイブする。敵の“ニトニトの実”の能力がさく裂し、派手な爆発が起きる。プロジェクションマッピングでルフィの大技が3Dでくり出される……などと、息をつく暇もないほどの展開が押し寄せてくるのだ。
終盤では、サボがこの闘いに参戦する。ルフィとサボは共闘し、最後にはファンこそが感涙できるサプライズ演出が用意されている。どんでん返しにつぐどんでん返しが続くクライマックスは、言葉では語りつくせないほどの感動があった。
昨年の“ワンピース・プレミアショー”は99.9%の満足度を叩き出したそうだが、今年もそれに匹敵する満足度があるのではないだろうか。終盤でのファンからの歓声は、そう思えるほどの熱狂が感じられた。この夏、必見のショーとして、ぜひ足を運んでみてほしい。
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USJでは『ワンピース』をテーマとした期間限定スペシャルイベント“ワンピース・プレミア・サマー”を7月3日から9月6日まで開催している。会場では“ワンピース・プレミアショー”のほか、“ワンピース・ウォーターバトル”、ショップやレストランも展開。ウォーターバトルでは、ハチャメチャなコメディーと、暑い日にぴったりな水のサービスを楽しむことができる。詳細は、公式サイトでチェックしておこう。
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■開催概要
◆ワンピース・プレミア・サマー
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※チケット情報は公式サイトをご確認ください