先日、「教えて!goo」では「人間に好かれようと進化したゴキブリがいたら?」という記事をリリースした。人間にとにかく嫌悪されている彼らだが、もし人間に好かれようと進化したゴキブリがいたら……それはどんなものなのか。読者のコメントをまとめた記事である。
だが、配信先のニコニコニュースのユーザーからは「益虫になっても好かれないだろうなぁ、蜘蛛やゲジゲジがいい例だ」と、まだまだ甘いといった意見が殺到。人類に最も嫌われている彼らのことをどうすれば好きになれるのか、今回はニコニコニュースに寄せられた約660人のコメントを参考に考えてみたい。
■小さくて飛ばないノロマになれば……
彼らの嫌なところを挙げるとすれば、まず外せないのはその「速さ」と「飛行能力」と「大きさ」だろう。いざ目にしたら動けなくなるほどの恐怖心と、退治しようと思っても素早く逃げる生命力の高さは、なんとかするべきという意見が多かった。
「現実的に考えるなら、速度低下と羽隠しが必須やろうなぁ」(あかなべさん)、「あのカサカサ動く素早いスピードと飛ばなければそんなに嫌われてないと思う」(はにゃんさん)、「とりあえずmm単位の大きさにならんとあかんと思う」(Azuki.Sさん)
飛ばずスピードが遅く、大きさがてんとう虫並になれば、蟻やダンゴムシのような可愛げも出てくるのだろうか……?
彼らは台所に出没することが多いため、「人の生活圏に近寄らない、これに限る、実際ゴキブリの中でも民家に侵入する種は少数派だし」(かれーさん)と、私生活を脅かさないことを条件に挙げる声も目立った。
■可愛いルックスなら万事解決?
ビジュアルが可愛くなれば、彼らに対する見方も大きく変わりそうだ。元記事にも擬人化をすすめる声が集まったが、彼らを萌え系にするのは最も効果的な方法になりそうである。
「ごきチャ(ゴキブリを萌えキャラで擬人化した4コマ漫画)の見た目なら……」(よちさん)、「能登ちゃん(前述のごきチャで声を担当した声優)の声で語りかけられたら頬ずりしてしまうかもしれない……」(ふるさん)
だが、その一方で「擬人化……と思ったけど、アレが人間に進化するだけでも脅威そのものだし」(kuroganeさん)という意見もあり、ビジュルが可愛くなっただけでは根本的な解決にならないのかもしれない。
例えどんなに可愛い女の子でも、突然台所に現れたと思いきや、そそくさと逃げるようでは「何だったんだ、いまの子は……」「ひょっとして泥棒?」と、それはそれで違った怖さがありそうだ。
■意思の疎通を図れることで得られるもの
そんな恐れを危惧してなのか。「話し合いで解決するようになれば恐怖も薄れるかな」(ヴェるふぇごーるさん)、「意思疎通ができるのが最低条件」(ダインさん)と会話ができれば、擬人化した可愛い女の子(=彼ら)との共同生活も悪くないかもしれない。
ほかにも「ゴキブリの体内でしか作れないガンの特効薬、とかあればイメージは変わるだろうな」(pooh3さん)といった、驚きの意見もあった。いずれも彼らを好きになるにはこうした議論を重ねなければならぬほど、大ごとであることは間違いなさそうである。
これを読んでいるあなたなら、一体どんな方法を考えるだろうか……?
柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)