データの保存、移動にと、私達の生活にはもはや欠かせないマストアイテム『USB フラシュドライブ』(以下:USBメモリ)。
電池を使用しているわけでもないので、半永久的に使用が可能だと思っていませんか?実はその使用回数には制限があるのです。
使用回数は説明書にも明記されています。下記は、とあるUSBメモリの仕様書です。
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外形寸法:60.6mm x 18.0mm x 8.1mm
重量:10g
インターフェース:USB 3.0(USB2.0、USB1.1互換)
対応OS:Windows 8 / 7 / Vista / XP / 2000 , MacOS 10.3以上、Linux 2.6以上
挿抜耐久回数:10,000回以上
動作温度:0℃~70℃
容量:8GB
カラー:アイシーブルー
保証期間:永久保証
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目がいくのは、やはり容量ではないでしょうか?というより、容量しか見ていない方も多いと思います。
しかし、よく見てください。『挿抜耐久回数』という項目があります!
(ただし、記載のない製品もあります)
この製品の場合は10,000回以上は持つということですが、毎日4回使用すると、約7年ほどで寿命となってしまいます。
もう一つ注意が必用な点は『インターフェース』という項目です。こちらだと、USB 3.0という規格になります。現在は3.0が主流で、3.1も発売されていますが、これは国際的なUSBの規格です。この商品は、3.0の規格にのっとって作られているという意味です。
この規格によると、3.0の場合は10,000回以上の耐久性を持たないといけないとなっているのですが、2.0や1.0などの古いものだと、1,500回という時代もありました。1,500回だと、1日1回の使用だけでも、5年ももたないという計算になります。
『挿抜耐久回数』という記載がない場合は、この『インターフェース』を参考にしてみて下さい。
使用できなくなる原因は、簡単に言うと『劣化』です。記憶素子単子というものが、書き込みや消去時に電子によって劣化してしまうことで、使用できなくなってしまいます。
乱雑に扱えば、当然にこの劣化でなくても部品が壊れてしまいますが、丁寧に扱っていてもいつかは寿命がきてしまうものなのです。
『保証期間』の欄も気になるところですが、同品の交換などの対応が主で、メーカーはデータ内容までは保証しないようです。また、交換するにも、買ったレシートなどを要求されることもあるようで、保証へのハードルはかなり高いといえます。
USB メモリは消耗品です。バックアップを取るなどの対応しておかないと、大切なデータが突如消えた!ということになりかねないので、御注意を!
(文:ロジン2020)