メキシコでヒップアップの整形手術を受けたある女性が、亡くなった。Mail Onlineによると、その女性はオーストラリア出身のエビータ・サルモニカスさん(29歳)。エビータさんは3月20日、恋人と旅行で訪れていたメキシコのバハ・カリフォルニア州の病院で手術を受け、同日に亡くなったという。死因はエビータさんの肺に開けられた穴からの大量出血であることが検死で明らかになった。肺は手術中に4回刺されていたという。当初、家族に対し死因は心臓発作だと伝えられていた。
彼女の姉妹のアンドレアさんは現在、より詳しい状況を把握するためメキシコにいる。フェイスブックでエビータさんを追悼するページを立ち上げ、独自で依頼した検死結果で判明した事実を共有している。「法医学の専門家チームに2度目の検死を依頼し、費用も支払いました。そして右の肺からの大量出血が死因だということがわかったのです。最初に聞いていた結果とは異なっていました」。アンドレアさんは現在、手術の執刀医にも更なる情報を要求しているという。
「刑事事件としての正式な手続きを経て、2回目の検死に関するレポートをまとめました。また検察側に対して要求したのは、当該の病院に執刀医であるビクター・マニュエル・ラミレス・ヘルナンデス医師に関する情報を要求することです。彼が本当に手術に必要な知識、経験、資格を持っていたのかということを。なぜなら、私の法定代理人による質疑の結果、その病院では美容整形手術を行なってきていないということが判明したからです」。
その執刀医が担当した手術では、昨年52歳のアメリカ人女性が腹部の脂肪吸引手術中に亡くなっていたことが報じられていた。現在その病院は閉鎖されている。
アンドレアさんはエビータさんの死の真相が明らかになるまでオーストラリアには帰らない意向だ。「何をしてもエビータが生きかえる事はないし、私たち家族や彼女を慕っていた人たちの心には穴が開いたまま。でも、事実を究明することで彼女の死を無駄にはしない」と続けた。