東京ビッグサイト(東京都江東区)で7月1日〜4日に開催中の展示会「第22回東京国際ブックフェア(TIBF2015)」「第19回[国際]電子出版EXPO」では、ボイジャーの電子書籍リーダー「Books in Browser」の最新バージョンや、ビブリオスタイルの自動組版システム「Vivliostyle」が展示されている。
ボイジャーのウェブブラウザー向け電子書籍リーダー「Books in Browser」は、一度アプリを介することなく、電子書籍ストアからそのまま閲覧できることから利用が増えているという。今回、電子書籍の音声合成に対応し、難視者でも本を読めるよう改良した。音声合成はオープンソースの技術を利用している。また、Google Analyticsに対応し、読者の関心の高いコンテンツを解析し、ビューアー上で別のコンテンツを提案できる。
フォントの開発・提供を行うモリサワでは、Appleの雑誌購読アプリ「Newsstand」向けに提供している「モリサワNewsstandアプリ」を紹介している。150誌以上で採用されており、モリサワではNewsstand採用実績No.1を謳っている。モリサワNewsstandアプリでは、iBeaconを利用したリアルと雑誌コンテンツを結ぶ取り組みを行っており、iBeacon機器を設置した店舗で、各雑誌アプリ内のコンテンツと連動した配信なども可能。
オプティムのブースでは定額制の電子雑誌サービス「タブホ」のアップデートを紹介している。雑誌のページにユーザーがコメントを付けられるようになり、そのコメントを他のユーザーを共有することができる。
ビブリオスタイルでは、HTML5/CSS3ベースの自動組版システム「Vivliostyle」を紹介している。現在書籍制作などで使用されている組版専用ソフトと異なり、ウェブ技術で組版するため、電子書籍、ウェブ、印刷物を同時に制作することができる。また、レスポンシブデザインのほか、リフローレイアウトに対応し、ユーザーの好みに合わせて文字サイズや段組などを変更できる。印刷では、商業印刷に求められる品質を実現しているという。