バンダイナムコエンターテインメントは7月3日、「カタログIPオープン化プロジェクト」について、個人クリエイター向けの施策を発表するとともに、エントリー受付を開始した。
このプロジェクトは「パックマン」や「ギャラクシアン」など、同社のゲーム17タイトルのIP(知的財産)を日本国内のクリエイターへ開放し、デジタルコンテンツの領域で活用してもらうというもの。個人クリエイター向けとしては、すでに二次創作した動画を、ドワンゴが運営する動画サービス「niconico」に投稿できる施策を打ち出している。
今回の新たな発表された個人クリエイター向け施策は主に3つ。まずは「公認クリエイター制度」。エントリーし公認クリエイターとして認められたユーザーは、対象タイトルを扱ったスマートフォンアプリやブラウザゲーム、新規ネットワークデバイス分野などでの領域で事業展開が可能となる。
エントリー完了にあたっては、簡単な審査があるとしている。また企画についても簡易的な企画審査は行うものの、企画審査後は監修を行わないとしている。企画の受付期間は2016年3月末、コンテンツ提供可能期間は2020年3月までとなっている。有料コンテンツの場合は所定の売り上げ分配を行い、無料コンテンツの場合は、原則として指定の広告配信ツールを導入をし、広告収益を分配するという。
次に学校法人としてエントリーができる「学校法人プログラム」。これにより、授業でカタログIPの活用や、学生が制作したコンテンツの公開ができる。そして最後にイベント「カタログIP×GameJam」。限られた時間内でアイデアを出し合い、ゲームやコンテンツ開発を行う「GameJam」にカタログIPの素材提供を行い、コンテンツ制作に活用できるという。
ちなみに、カタログIPオープン化プロジェクトは4月から法人向けプログラムを開始し、すでに100社以上からエントリーがあったという。そのなかの約半数の企業から企画申請があり、50件を超える企画が申請を通過していると明かした。この状況について、同社は「今後の ネットワークエンタテイメントの更なる事業領域の拡大の可能性を感じる、素晴らしいスタートを切ることができた」としている。