環太平洋連携協定(TPP)交渉をめぐる日本とベトナムの2国間協議で、焦点となっていたベトナム産のコメに対する日本の市場開放について、日本の関税は現状維持とすることで実質合意したことが4日、分かった。ベトナム向けの無関税輸入枠も設定しないことになった。安倍晋三首相と訪日中のベトナムのグエン・タン・ズン首相が同日会談し、TPPの2国間協議に関して基本合意した。
ズン首相は首脳会談後の共同記者発表で、「日本とベトナムはTPPの2国間交渉が基本的に終了したことを宣言することで一致した」と述べ、日越間の基本合意を表明した。技術的な課題は残っているが、政治的な判断を必要とする論点については決着したことを意味する発言だ。