女性と会話をしていると、必ず出てくる定番のフレーズが、「でも、あの子性格が悪いよね」だ。しかし、そのまま愚痴をじっくり聞いてみても他の女性は「あーわかる」などと流すだけで、何をもって「性格が悪い」と定義するのかはわからないことが多い。
また、飲みトークの定番ネタ「ブスだけど性格のいい子と、美人だけど性格の悪い子、どっちがいい?」というお題も、誰しもが聞いたことがあるだろう。しかし、不思議なことに「性格が悪い」という評価は、主に女性に対してのみ使用される。男性の評価には使われないが、そもそも、性格に「良い or 悪い」などあるのだろうか?
まずはネット上に溢れる、女性目線で語られた「性格が悪い女の特徴」をいくつかピックしてみよう。
【人間関係】
【八方美人】
【金に汚い】
【自己中心的】
これだけを読むと、確かに「性格の悪い女」が存在するような気になってくる。しかし、女性に詳しい専門家たちの意見はちょっと違うようだ。
「そもそも女なんて、常に『自分が1番』って思っている生き物ですよ。自分より明らかな美人に対しては『でも、あの子性格悪いから』と落とすことで、自分を納得させるんです。女性に嫌われる女性は、自分に不利益を与えそうな存在。自分より明らかに美人な女性や、友人より自分の欲望を最優先させるヤリマンは、自分が狙った男を奪ってしまうかもしれない危険な存在だから、攻撃の対象になりやすいんです。また、合コンで要注意なのは1番のブス。基本的に自分よりモテる女が気に食わないから、“そろそろ電車ないよ”などと場を盛り下げるような発言や行動をするケースが多い。ブスのケアが合コンの成否を分けますよ」(ナンパライター・B氏)
こう聞くと、全ての女性が『性格が悪い』という条件に当てはまってしまう気もしてくる……。『性格が悪い』とは絶対的な評価ではなく、あくまで自分を中心に考えた相対的な評価なのかもしれない。だからこそ、生まれついての美人だったり、他人よりオシャレだったり、優れた要素を持っている女の子は、嫉妬の対象になりやすいも。そこには様々な苦労があるようだ。
「女性にモテる女性は『男に媚びない』のが鉄則ですね。また、わざとバカに振舞ったり、自分のマイナス面をわざと出すのも効果的。読者モデルで売れる子たちは、過去の恋愛失敗談や壮絶な事故などの不幸話、度を越した変顔などをあえて公開することで、読者の共感を呼ぶのが上手ですね。女性誌でよく『モテる服』がテーマになりますが、その『モテ』の対象は決して男性だけじゃないんです」(ギャル雑誌編集者・S氏)
「本当の美人に対しては、あえて褒めないのも効果的。普段から『キレイ、可愛い』と言われ続けることにうんざりして『本当の自分を理解してもらえない』と悩んでいる美人は多いです。美人というだけで無駄に男性から好意を持たれてしまうので、他の女性とのトラブルにもなりやすい。そのため、わざとワルぶったりする人もいます。そこで『オマエもダメな所あるよな』などと、マイナス面を指摘してあげると喜ぶ傾向がありますね。その極端な方法論が、我々の業界の定番『オラオラ営業』です。『美人だけど性格が悪い』と言われてしまう女の子って、外見だけで評価されてしまうことと、自分の内面とのギャップに悩んでいる場合が多い気がします」(現役ホスト・N氏)
男性から見ると「性格が悪い女の特徴」は、大なり小なり全ての女性に当てはまる要素。女性から聞いた他の女性の悪い噂は、適当に聞き流しておくのが良策のようだ。