地名の漢字表記の中には、一般的な読み方とは異なり、漢和辞典にも載っていない独特の読み方をするものもみられます。そうなると、地元の人以外の人には、なかなか読むのが難しいもの。全国各地に難読な地名や駅名はありますが、今回の調査ではこれは読めないと思う関西の駅名にスポットを当て、調査してみました。
■これは読めないと思う関西の駅ランキング
1位には《畝傍》(うねび)がランク・イン。奈良県橿原市にあるJR西日本の桜井線の駅です。「橿原」は、「かしはら」と読みます。《畝傍》駅は無人駅ですが、もともとは橿原神宮や神武天皇陵への皇族の参拝用として、貴賓室が設けられていました(現在は閉鎖されています)。
2位には《朝来》(あっそ)が選ばれました。JR西日本の紀勢本線の駅で、和歌山県西牟婁郡上富田町とこちらも所在地が難読な漢字です。「西牟婁」は「にしむろ」と読みます。ちなみに「朝来」は、「あさご」とも読むことができ、「日本のマチュピチュ」と言われる竹田城址のある地域が兵庫県朝来(あさご)市となっています。
3位には《芳養》(はや)でした。2位の《朝来》(あっそ)と同じく紀勢本線の駅で、和歌山県田辺市にあります。両駅とも無人駅で、紀勢本線には無人駅が31駅もあるそうです。
意外にも、ランキング上位に入った難読な駅名の多くは無人駅でした。漢字が難しいということは、それだけ歴史のある土地だとも言えます。読み方が難解な駅の歴史は、人々の生活の移り変わりの歴史なのかもしれません。あなたのお住まいの地域にも難読な駅名はありますか?
調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。