ホンダの「安全理念」、日本人の「運転マナー」・・・なるほど納得の交通安全=中国メディア | ニコニコニュース

サーチナ

 中国メディアの車雲網は29日、中国国内では日系車の安全性をめぐって議論が絶えないと伝える一方、同メディアの記者が本田技研工業の交通教育センターを訪れ、ホンダの安全理念を学んだことを紹介した。

 記事はまず、日本を訪れたことで日本の交通状況や日本人の運転のマナーについて深く感じる点があったことを紹介し、空港からホテルに向かう道中の出来事を紹介。日本人は各車が前方の車との車間距離を保ちながら運転していたと伝え、「中国のようにクラクションを鳴らしまくる車は見られなかった」と紹介。また、無理な割り込みなども殆ど見られず、こうしたマナーの良さについて「日本社会の秩序の高さを示している」と報じた。

 続けて、ホンダが全国7カ所で交通教育センターを展開していると紹介し、「ホンダが45年も前から交通安全を重視していること」に驚きを示したうえで、「45年間も堅持し続けている点こそ中国が学ぶべきこと」と指摘。その理由として、こうした活動こそ企業の社会的責任を体現したものであるからと論じた。

 さらに、中国では自動車の安全性について「事故時における車体の壊れ具合で判断する人が多い」と指摘する一方、専門家から言わせれば「自動車の車体の“安全性”と車内の人間に対する安全性はイコールではない」と指摘。中国人消費者は自動車の安全性についての理解が不足していることを指摘しつつ、こうした誤った理解のもとで一部の自動車メーカーが利益を得ていると主張した。

 続けて記事は、「ホンダは交通にかかわるすべての人の安全性を重視している」ことが分かったと伝え、こうした理念のもとで自動車づくりや乗員の安全性を考えていると指摘。また、同メディアの記者が日本滞在中に、ホンダが自動車衝突試験を披露してくれたと伝え、衝突安全性を理解できたと紹介。

 さらに、ホンダは毎年800回から1000回もの衝突試験を行い、データや経験の蓄積を行っていると紹介。ホンダが自動車そのものの安全性ではなく、交通にかかわるすべての人の安全性を重視し続けている点は「正しい」と指摘し、現在の中国市場においては「すぐに利につながらず、むしろ損かも知れない」としながらも、「正しいことを堅持し続けることこそ、長期的に発展するうえでの道である」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Chee-Onn Leong/123RF.COM)