ローマ法王が来るという一大イベントに足りないのは…お宿。
誰でも宿泊施設を提供できるウェブサービスAirbnb。世界で人気をほこっていますが、国や州、街によってはサービスが法律に触れる場合もあります。自分の家を短期間とはいえ貸し出すことは、宿泊施設とみなされ、それ相応の規定をクリアしていなければならないというのがその理由。Airbnbのようなサービスは、米国ではサンフランシスコやポートランドなどの少数の都市でしか認められていませんでした。が、新たに合法化に踏みきったのがペンシルベニア州のフィラデルフィアです。
フィラデルフィアは、今年の9月にローマ法王が訪問予定。9月22日から27日まで、World Meeting of Familiesが開催されます。ネタ元のMashableによると、これに1万5000人が参加する見込みだといいます。さらに、参加者以外にも、ローマ法王に謁見するため150万人が街に訪れるという予想。街にある宿泊施設の数は1万1000室ほどで、期間中はそのほとんどがすでに予約で満室状態。どう考えても宿が足りません。そこで街が、一般の人々の家を宿として開放する策に乗り出したというわけ。Airbnbのようなサービスは、まさにうってつけです。
Airbnbは合法化されますが、それにともない課税もあります。短期レンタルには、宿泊施設同様8.5%の課税が。また、貸出しできる期間は連続して30日以内(それ以上は許可申請が必要)、1年でトータル180日以上の貸出しは不可などの細かいルールも適用されます。
大きなイベントがある街では、今後フィラデルフィアのような処置をとるところも増えてくるのでは。
image: Rope photo by shutterstock
source: Mashable
(そうこ)