意外と勘違いしてる?!ねぶた祭りとねぷた祭りの違いとは | ニコニコニュース

え、2種類あるの!?
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祭りの時期になるとネット上やSNSで話題になる「ねぶた祭り」と「ねぷた祭り」の違い。この2つの呼び名がある祭りは主に青森県で開催される祭りです。その違いについては、様々な人の見解があるよう。実は地元民でさえ、その本当の違いをわかってない……という方もいるのだとか。そこでここでは、「ねぶた祭り」と「ねぷた祭り」について、基礎知識とその違いを紹介します。

■ 「ねぶた」と「ねぷた」って?

そもそも起源は同じで、みそぎの行事の「七夕」で行われる「眠り流し」という灯籠を流す行事に由来しているといわれています。どちらも農業の作業がはかどるように、厄災が起きないように豊作になりますようにと、願いをこめた意味なので変わりはありません。名称による違いはなく、地域での訛りから「ねぶた」と「ねぷた」という呼び方が生まれたと考えられています。さらに、ねぶた祭り(ねぷた祭り)と呼ばれる祭りは青森県内の市町村で約40以上存在し、それぞれの祭りにはその特色があったり、違いがそんなにない祭りもあります。しかし、その祭りの目的はおおむね同じです。ちなみに、この2つの名称で呼ばれる代表的な祭りが「青森ねぶた祭り」と「弘前ねぷた祭り」です。ねぶたとねぷたの違いに少し近づいてきました。

■ 「青森ねぶた祭り」と「弘前ねぷた祭り」

同じ青森県内に存在する祭りで青森ねぶた祭りと弘前ねぷた祭りはもちろん異なります。これら2つの祭りは共に日本の重要無形民俗文化財として1980年に指定されました。同時に指定された2つの重要無形ですが、では一体なにが違うのでしょうか?

まずは青森ねぶた祭りの特徴からみていきましょう。青森市で行われる青森ねぶた祭りでは立体的な人型の山車がほとんどで、高さは4m幅9mまでの大きさがあります。台数は20台ほどで掛け声は「ラッセラー」と声をかけます。それに対し、弘前市で行われる弘前ねぷた祭りではほとんどが武者絵の描かれた扇型の山車で、高さは大型のもので9mほどの大きさがあります。台数は80台以上参加し、掛け声は「ヤーヤドー」と声をかけます。山車の高さでいうと、この他に青森青森三大佞武多(ねぷた)のひとつといわれている五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)祭りがあり、この祭りの山車は高さが20mを超えるものもあるといわれています。

つまり、「青森ねぶた祭り」と「弘前ねぷた祭り」の山車や掛け声の特徴の違いであり、「ねぶた」と「ねぷた」という祭りの呼び方の違いだったんですね。

■ 青森ねぶた祭りの基礎知識

青森ねぶた祭りの詳細を紹介します。ぜひ迫力満点の祭りを体験してみてください!

・期間…毎年8月2日〜7日
・会場…青森市の中心街
・アクセス…JR「青森駅」から徒歩5分〜20分
・運行コース…JR「青森駅」からすぐの新町通りから国道4号と国道7号の間を通るルート

青森ねぶたの見どころは熱気あふれる激しい活気に注目です。歌舞伎などを題材とした勇ましいねぶたが歩きます。その横では元気に跳ねて踊っている「ハネト」と呼ばれる踊り子がいたり太鼓や笛の音色と共に祭りを盛り上げていきます。祭りを見るだけでなく、ハネトの衣装さえ着ればだれでも参加できます。参加自由なので、事前に登録、予約の必要はなく受付もありません。ハネトの衣装は市販、レンタルもされているので気軽に参加してみてください!

■ 弘前ねぷた祭りの基礎知識

圧倒的な数のねぷたを誇る弘前ねぷた祭りを体験してみてください!

・期間…毎年8月1日〜7日
・会場…弘前市の中心街
・アクセス…JR「弘前駅」から徒歩15分
・運行コース…土手町コース、駅前コース

津軽の夏の風物詩である弘前ねぷた祭りでは三国志等にでてくる武者絵を題材とした県内最大の数を誇る約80台のねぷたが弘前の街を歩く祭りです。ねぷたの種類は扇型の正面と後面が対照的なものと、伝統的な人形型の組ねぷたがあります。笛や太鼓の音と共に軽快な踊り子が祭りを盛り上げます。最近は、子どものねぷたや前燈籠という灯籠をもった隊列が歩くなど工夫を凝らし、より一層楽しませてくれます。

■ 実際に行ってみよう!

ねぶた(ねぷた)祭りの大きな山車の迫力と会場の高まる熱い雰囲気は見応えがあります。特に「東北三大祭り」の1つである「青森ねぶた祭り」は毎年かなりの盛り上がりを見せます。行ったことないという方はぜひ一度行ってみてください!

(著&編集:nanapi編集部)