Arabian Businessは4日(現地時間)、ソニーモバイルのCEOである十時裕樹氏によって、ソニーは「何があってもスマートフォン事業から撤退しない」ことが明言されたと伝えています。
今回、Arabian Businessとのインタビューの中で十時氏は、ここしばらく囁かれている ”スマートフォン事業撤退の噂” (過去記事)について言及。氏は、過去にソニーがPC事業を売却した事実を引き合いに出した上で ”スマートフォン事業はソニーにとって遥かに重要である” と強調し、撤退の意志も計画も存在しないことを明言しました。
また十時氏は、撤退の可能性が噂される背景には、2014会計年度に膨大な赤字が計上された事実が存在していることを指摘。しかし、十時氏によると、その損失は2012年にソニー・エリクソンを完全子会社化した際に巨額資金を投じたことに起因するものであり、実際のキャッシュフローには影響がなかったとのことです。
さらに、ソニーモバイルの ”再構築(restructuring)” は2015年内に完了し、2016年内までには採算性を最大化して利益水準を引き上げる計画であることも明らかにされました。
ソニー本社CEOの平井一夫氏によって確約された訳ではありませんが、同じソニーグループ内の重鎮によって撤退の可能性が明確に否定されたのは喜ばしい限り。引き続き、ソニーの動向には注目してゆきたいところです。
[Arabian Business via Phone Arena]