経団連の榊原定征会長は6日の記者会見で、財政緊縮策への反対が多数となったギリシャの国民投票について「金融不安をギリシャ以外の欧州連合(EU)諸国に伝搬させることは絶対避けねばならない」と述べ、先行きに懸念を示した。

 ただ、投票結果を受けて大幅安となった東京株式市場については「世界の金融経済情勢が変わったわけではなく、今後もどんどん株価が下がるとは思わない」との認識を示した。

 一方、自民党の若手議員からマスコミに圧力をかけるため広告を出さないよう経団連に働き掛けるとの趣旨の発言が出たことについて榊原会長は「政治をつかさどる与党議員の発言で非常に残念」と批判した上で、「仮に要請があっても全く対応する考えはない」と強調した。