[上海 3日 ロイター] - 中国証券当局は6月半ばから株価が約20%急落していることを受けて、相場操縦の可能性を調査する意向を示した。
中国証券監督管理委員会(CSRC)の報道官は2日遅くに短文投稿サイト「微博(ウェイボー)」で、調査チームを立ち上げたことを明らかにし「特に市場全般にわたる違法な相場操縦の証拠」について調べると述べた。
チャイナ・デーリーが3日報じたところによると、CSRCは、株価指数先物を使いショートポジションを積み上げた投資家を対象に調査を進めている。
中国株式市場は、11月から6月初旬にかけて時価総額が2倍超拡大したが、6月12日に売りが始まり、上海総合指数.SSECは2日、4月以来初めて4000ポイントを割り込んだ。4000ポイントは当局が守ろうとしていた水準とみられていた。
投資家心理の回復に向け、当局は金融緩和を行ったり、年金基金に株式投資を促すなど様々な措置を講じている。
1日には、証券会社の信用取引業務に課している規制を緩和すると発表した。