プラス成長も伸びは鈍いか ~日本1-3月期GDP | ダックビル為替研究所 | Klugクルーク

今週20日の8時50分に日本の1-3月期GDP(速報値)が発表されます。
消費増税の反動減から昨年は4-6月期が前期比-1.6%、7-9月期が-0.7%と
前期比マイナス成長が続き
前回の10-12月期で何とか+0.4%まで回復を見せました。
消費増税前の駆け込み需要で
2014年の1-3月期が+1.3%と好調だったこともあり、
2014年通年としてのGDPは四捨五入で0.0%となっていますが
正確には-0.03%とわずかながらマイナス成長になっています。
そして、消費増税前の駆け込み需要分がなくなり
今回の1-3月期分が加わる2014年度としてのGDPは
しっかりマイナス成長となる見込みです。

今のところは前期比+0.4%と10-12月期と同水準の成長が見込まれています。
前期比年率では10-12月期の+1.5%から+1.6%に改善の見込みですが
あまり元気のいい数字とは言いにくいところ。
もっとも、2014年度のマイナス成長がすでに織り込まれていることから
予想前後の数字が出てくると
黒田日銀のシナリオを崩すほどの弱さとはいいがたい面もあります。

もっとも予想を下回り、前回よりも低いもしくはマイナスの結果が出てくると
昨年10月に行われた追加緩和の影響への懸念が広がります。
この場合追加緩和への思惑が広がり、
円安となる場合もありますので要注意です。

なお、GDPの翌日21日から二日間
日銀金融政策決定会合が行われます。
GDPの結果が直ぐに同会合に現れてくるとは考えにくいですが
あまりに弱めの数字が出た場合は
事前に緩和期待が広がる可能性がありますので
要注意です。