【視点】ギリシャへの警戒続く | 山岡和雅の視点 | Klugクルーク

※忙しい人のサマリー
ギリシャへの警戒続く

ポンドはインフレ指標受けて振幅

ドル円はFOMCを前に動き鈍い、黒田発言で上昇の場面も
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【東京市場】黒田発言でドル円上昇の場面

参議院財政金融委員会に出席した黒田日銀総裁は
先週の衆議院財務金融委員会での
「実質実効ベースでこれ以上の円安ありそうにない」との自身の発言について
名目ベースでの円安にならないといったわけではないと
円安牽制の意図はなかったことを釈明。
ドル円が123.40近辺から123.80近辺に急騰する場面が見られた
クロス円も軒並みの上昇。
豪ドルはRBA議事録を巡って振幅
豪ドル安の可能性指摘で一旦下落も
住宅市場の評価が強く
買戻しという流れに。

【ロンドン市場】ポンド振幅

英インフレ指標は
CPIが予想どおり前回のマイナス圏から回復も
RPI,PPIが弱く
ポンドは値を落とす場面が見られた
もっとも地合の強さは継続しており
売り一服後に回復する動き。
ドル円は黒田日銀総裁発言後の上昇が一服し
123円台半ばでのもみ合い

【NY市場】ギリシャ情勢にらむ展開

ユーロはやや頭が重い
明日のユーログループ(ユーロ圏財務相会合)では
ギリシャ側からの新規提案がない見込みで
行き詰まり感からユーロが売られた
20日にEU首脳会合の開催が要請されているとの報道も見られた。
ドル円はFOMCを前にもみあいがつづいた。

【本日の見通し】

昨日、今日と開催される米FOMCの結果発表を日本時間の明日午前3時に控えており、
それまでは動きにくい展開か。
利上げ期待はほぼないが、9月利上げの可能性を意識して、
声明、会合後のイエレン議長会合などへの注目が高まっており、
それまでは売り買いともに手控えムードが広がる。
ユーロはギリシャのデフォルトリスクが意識される中で、
明日のユーログループ(ユーロ圏財務相会合)への注目度が高い。
ギリシャ情勢への懸念から頭の思い展開が続くと見られるが、
ギリシャ情勢を除くと、ECBの量的緩和終了観測などからの自立反発意識も強く、
下値での買い意欲がみられ、こちらも動きにくい展開か。

【本日の戦略】買い場探る

FOMC前だけに無理なポジションを作りたくない
ドル円は123円近いところで少し買いを入れてみたい意識も
122円台半ば割れでストップか。
デイトレはFOMC前のレンジの中で回転を狙うも
持ち越さないように注意。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません