つい先日、NASAの無人探査機ニューホライズンズが1時間ほど原因不明の音信不通になってしまったんです。これがもし滋賀に住む30歳の息子とかなら全然問題はないんですが、今回はニューホライズンズが49億キロ先の精密機器だったってことで、ちょっと皆パニックになったんです。でも無事にNASAは問題を解決したようです。
探査機が冥王星の近くを通過する準備をしている最中に、一連のコマンドが実行されたんですが、その途中でタイミングの失敗が起きたようです。この欠陥、発見するのが非常に難しく、それが原因で今回の問題は起きたそうです。とにかくこのエラーでニューホライズンズはセーフモードに切り替わってしまい、と同時にNASAの研究者が百人単位で白目をむいて気絶したわけですね。
問題が無事わかった今、ニューホライズンズは通常の運行に戻っています。7月14日には冥王星の近くを通過する予定です。通常の運行に戻るまで2日ほどかかってしまったため、集めたかったデータはその分失われたわけですが、NASAによると「ま、たいしたことはない」ということ。
科学的な見地から言うと、今回のエラーは、このプロジェクトの評価をA+からAに下げるほどのものですらないんです。 (サウスウェスト研究所、ニューホライズンズ主任検査官 Alan Stern)
source: NASA
Chris Mills - Gizmodo US [原文]
(塚本 紺)