来客時のお茶出しと言えば、新入社員がやらされることが多いもの。そんな中、会社の「ゆとり新人」にお茶菓子を調達するよう指示したところ、意図しないものを買ってきたために先輩社員が激怒した、という話がネットで話題となっている。
7月3日、2ちゃんねるに「新入社員(22歳ゆとり男)に客に出す菓子を買ってこさせたら」というスレッドが立てられた。先輩社員のスレ主が「ルマンド」を買ってきた新人に対し、こう憤っている。
「バリバリ音をさせて日本茶と一緒に食えってか?」「どこの会社で客にルマンド出すんだよ。友達のおやつじゃねえんだよ仕事なんだよ」
ルマンドは大手菓子メーカーのブルボンから出ているお菓子。1974年から販売されているロングセラー商品だ。ココアクリームとサクッとしたクレープクッキーがおいしい。
今の若い人も、おばあちゃんの家に遊びに行ったときに食べたことがあるのではないだろうか。スーパーでは1袋160円前後で売られていることが多く、コストパフォーマンスにも優れている。
しかし、この先輩社員はルマンドに納得がいかなかったようだ。ルマンドの味自体には十分満足しているが、商談の場には相応しくないと指摘する。
「商談の場でゴミちらしながらバリバリ音をさせて日本茶と一緒に食えってか? 資料もPCも汚れて使い物にならないだろ馬鹿なの?」
では何ならいいのか。スレ主によると、ここでの正解は「季節ごとの和菓子」。高級感があって資料も汚さないものがいいらしい。今の時期なら水ようかんだろうか。
会社から5分のところに和菓子屋があるといい、スレ主も当然そこで買ってくると思っていた。「領収書提出って時点で何か疑問を持て。ルマンドを買うのに3000円も渡すかよボケ」と厳しい。
「和菓子よりもルマンドの方がおいしい」という声も結局、新人が買ってきたルマンド2袋は客には出さず、給湯室に置いて、社員が自由に食べられるようにしたという。
若干ネタっぽい話ではあるが、ネットの反応は「ルマンドの一体何が悪いのか」というものが多い。
「これ読んでなにがだめなのって思った笑。ルマンドって上品なお菓子っぽいからアリじゃない?」
ルマンドのパッケージは紫を基調にしており、確かに品がある。実際に「商談先の茶菓子がブルボンのお菓子の所は普通にある」という声も。いただく側の好みとしても「正直和菓子よりルマンドのほうがおいしい」という声もあった。
仮にルマンドが正解でなかったとしても、それはスレ主の指示の出し方が悪いせいだ、という指摘も少なくない。和菓子を買ってくるべきなら、そう指示するのが筋であって、文句を言うのは違うというのだ。
「『お菓子買ってこい』と言わずに『羊羹買ってこい』って言えば何も問題なかったのに。こいつバカなの?」
会社の近所に和菓子屋があるのなら事前に教えるべきだし、「○○で××あたりで済ませてくればいいから」ぐらいの一言を添えるだけでもいい。それをしないで新人に「お手並み拝見」といった態度で丸投げするのは仕事としては上等ではない、という指摘も出ていた。
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