「アナと雪の女王」のエルサのケーキを注文したら見本と違うものが来た――こんな写真が海外の掲示板サイトRedditに投稿され、話題になりました。
写真は週末に投稿されたもので、見本として再現度の高いエルサのケーキと、実際に届いたものとして別人のようなケーキを並べて掲載していました。その落差が話題となり、2000件のコメントがつくほど書き込みが盛り上がることに。ただし、「届いたケーキ」とされるケーキの作成者の話によれば、Redditの投稿は本物ではないようです。
見本とされるケーキは、ニューヨークのカスタムケーキショップMcGreevy Cakesによるもの。もう一方のケーキは誰かが注文したものではなく、病気の子どもにケーキをプレゼントするチャリティー団体「Icing Smiles」が1月に作ったものでした。
同団体の依頼でケーキを作ったLisa Randolph-Gantさんは、「エルサのケーキの見た目がひどいことは分かってる」としつつも、作る時間が2時間しかなかったこと、土砂降りの中届けたためケーキがぬれてしまい、ペーパータオルで拭いてから写真を撮ったことを明かしています。「病気の子をがっかりさせることはなかった」とも。
ネットにはケーキをけなす書き込みも多くあります。Icing Smilesは、がんばって作ってくれた人や、ケーキを受け取った家族のことを思うと心が痛むとコメント。「私たちが公開した写真がパブリックドメインなのは分かっているけど、病気の子どものためにボランティアが注いだ努力をジョークに使うのは悪趣味」と述べています。「見本」として投稿されたケーキを作ったMcGreevy Cakesも、「うまくいくか分からなくても、チャレンジしてがんばった人がいたのでしょう。思った通りにはいかなかったのかもしれませんが、それはその人の『作品』です」「私だってたくさんひどい失敗をしています」と苦言を呈しています。
とはいえ、Icing Smilesにとっては悪いことばかりでもなかったようです。同団体のFacebookページには、この件で活動を知った人たちから、「Sugar Angel」(病気の子どもにケーキを作るボランティア)になりたいという問い合わせが多く書き込まれています。Randolph-Gantさんにも「あなたは天使です」など称賛や励ましの声が寄せられています。