台風9号、沖縄が暴風高波=2人重傷、停電や避難も―気象庁 | ニコニコニュース

 大型で非常に強い台風9号は9日夜、沖縄本島の南海上を北西へ進んだ。沖縄・奄美地方が強風域、沖縄本島が暴風域に入った。9号は10日朝にかけて先島諸島に接近し、通過する見通し。気象庁は暴風や高波、大雨に厳重に警戒するよう呼び掛けた。

 一方、マリアナ諸島近海にある非常に強い台風11号は13日ごろに小笠原諸島近くに進み、同諸島が荒天となる恐れがある。

 沖縄県によると、宮古島市の海沿いで70代の男女4人が高波を受け転倒、男性1人が頭部を切ったほか、与那原町で80代男性が風にあおられて転び右脚を骨折するなど、2人が重傷を負った。また沖縄電力によると、県内で一時約2万6800戸が停電。県によると、23市町村で約130世帯170人が避難所などに身を寄せた。

 9号は9日午後11時、那覇市の南約190キロの海上を時速25キロで北西へ進んだ。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心の北東側260キロ以内と南西側190キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、北東側560キロ以内と南西側500キロ以内が15メートル以上の強風域。

 南城市では9日午後11時15分すぎに最大瞬間風速46.4メートルを観測した。10日の最大瞬間風速は沖縄55メートル、奄美30メートル、波の高さは沖縄12メートル、奄美9メートル、九州南部6メートルの見込み。

 11日午前0時までの24時間雨量は多い所で、沖縄250ミリ、奄美200ミリ、その後12日午前0時までの24時間雨量は沖縄・奄美100〜200ミリと予想される。