受粉バチ生息域、温暖化で縮小 米科学誌に研究結果
【ワシントン共同】地球温暖化に伴う気温上昇の影響で、北米と欧州にすみ果樹や野菜の受粉に役立つハチの仲間「マルハナバチ」の生息域が過去約100年で大きく縮小したとする研究結果を、カナダや米国、英国などのチームが米科学誌サイエンスに9日発表した。
チームは北米と欧州のマルハナバチ67種について1901~2010年の生息域の変化を分析。気温上昇が顕著な75年以降はそれより前の時期に比べて生息域の南限が最大約300キロ北上したが、北限はほとんど変わらず、全体として面積が減っていた。地域によっては低地から高地に生息域を移す群れもあり、生態系の変化も起きていた。