その形状から、絶対に立たないと言われた「きのこの山」。このほど、信楽焼の陶芸家が専用プレートを作り、ついに立った状態の「きのこの山」を楽しむことができるようになりました。
【画像】もちろん「たけのこの里」専用プレートも。より土の風合いが楽しめそう
台座に穴、お皿から「生えているよう」
信楽焼きの素朴な風合いの専用プレートには、「きのこの山」が横に5つ、縦3列に並びます。「きのこの山」はキスチョコくらいの「台座」の穴にクラッカー部分を入れて立たせます。全部そろうと、お皿から「きのこの山」が生えているような錯覚に陥ります。
もちろん「たけのこの里」プレートもあります。シンプルな平皿で、丸いくぼみが等間隔で並びます。「きのこの山」プレートより、土の表情が楽しめそうです。
「抜けた感じのものに挑戦したかった」
専用プレートを作ったのは、滋賀県甲賀市の陶芸家の奥田大器さんです。普段は、陶器に水音を反響させて楽しむ陶琴(水琴窟)などを作っています。「お堅いイメージのものばかり作っていたので、抜けた感じのものに挑戦したかった」という奥田さん。
以前から大好きだった「きのこの山」の専用プレートを思いついたそうです。
修正加えて、販売めざす
窯に入れて焼くと微妙に縮んでしまうため、「きのこの山」のクラッカーの太さに合わせるのに苦労をしたそうです。ブログやフェイスブックにアップすると、「かわいい」など、多くのメッセージが寄せられました。
「今まで接点のなかった人とつながることができました」と話す奥田さん。今後、試作品に修正を加えて、販売する予定です。