Bloombergは8日(現地時間)、米マイクロソフトの今後の製品展開に関する戦略について、匿名の情報筋を通じて新たな情報を入手したと報じています。
昨日、同社の今後のスマートフォン事業における戦略の一部が公開され、今後は「低価格端末」「エンタープライズ向け端末」「フラッグシップ端末」の ”3本柱” に注力する計画が明らかになりましたが(過去記事)、今回さらに詳細な情報についてリークされることとなりました。
Bloombergによると、今後マイクロソフトは上記3つの市場に対してそれぞれ ”年に1~2機種” の新型端末のみを投入することとなるほか、Windows Phone端末が最も弱い市場からは撤退する見込みとのこと。さらに現在、各国市場の一部キャリアとの間に形成されているパートナーシップも解消される可能性を、Bloombergは指摘しています。
ここ最近のマイクロソフトは、ローエンド端末市場に対して多くの機種を立て続けに投入する戦略を選択していましたが、どうやらこの先は1つの市場あたりに投入される製品の数は大幅に絞られることになるようです。また、どの市場から撤退するかについては明言されませんでしたが、低価格帯とフラッグシップ帯の中間に位置する「ミッドレンジ帯」が候補としては有力とも考えられます。
なお指摘されるように、特定キャリアとの提携も破棄されることになれば、今後マイクロソフトから ”キャリア独占モデル” が提供されることはなくなり、前述の製品展開における方針の変更と合わせて、これまでのWindows Phone事業の戦略からは大きく変化することとなりそうです。