性犯罪の厳罰化について議論する有識者検討会=10日午後、法務省
共同通信社

 性犯罪の厳罰化の必要性を議論する法務省の有識者検討会は10日、強姦罪の法定刑の下限(3年)を引き上げ、起訴するのに被害者の告訴が必要となる「親告罪」規定を見直すべきだとの意見が多数だったとの報告書を取りまとめた。性犯罪の被告には近年、厳しい判決が言い渡される傾向にあり、法務省は刑法などの改正を検討する。

 法定刑は、強姦罪が3年以上の有期懲役、強姦致死傷罪が無期または5年以上の懲役。検討会では、下限引き上げに賛同する意見が多数を占めた。

 強姦罪や強制わいせつ罪などは、親告罪となっているが、告訴がなくても起訴できる制度にすべきだとの意見が多かった。