入学式などの君が代斉唱時に起立しなかったことを理由として、大阪府教育委員会から戒告処分を受けた府立高と支援学校の現、元教員計7人が9日、処分取り消しと1人当たり10万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。

 府は2011年、教職員に君が代斉唱時の起立を義務付ける条例を制定。12年には別の条例で、同じ内容の命令違反3回で原則免職とした。7人は12~14年の入学式や卒業式で起立せず処分を受けた。

 原告側は提訴後に記者会見し、「人権教育が進んでいると思い大阪で教員になったが、辞めるか、思想・良心の自由を捨てるかが迫られている」と話し、条例の廃止を求めた。