「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバゴ」で知られる、エジプト出身の俳優オマー・シャリフさんが7月10日、カイロの病院で心臓発作のため死去した。83歳だった。今年5月には、アルツハイマー病を患っていることを公表していた。
シャリフさんは1932年4月10日、エジプトのアレクサンドリア生まれ。54年、ユーセフ・シャヒーン監督作「Shaytan al-Sahra」で映画デビュー。ハリウッドデビュー作となった62年の「アラビアのロレンス」でベドウィンの部族長シャリーフ・アリを演じ、一躍国際的なスターとなった。同作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされている。
その他の代表作に、「ジンギス・カン(1965)」、「ドクトル・ジバゴ」(65)、「将軍たちの夜」(66)、「ファニー・ガール」(68)、「うたかたの恋(1969)」、「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」(2003)など。フランスとモロッコの合作映画「ロック・ザ・カスバ(原題)」(2013)が遺作となった。