長らく"近親憎悪"状態にあった日韓関係に今、風穴が開こうとしている。
「6月21日、尹炳世(ユンビョンセ)外相が岸田文雄外相と会談。諸問題解決に向け、話し合いが行われました。2年半前に朴槿恵政権となって以降、外相が来日したのは初のことです」(外務省関係者)
むろん、ただの面会ではない。"反日"を掲げ、これまで韓国が強硬に反対してきた日本の名誉――「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録に対し、方針を180度変更。協力していく姿勢を示したのだ。
続く22日には安倍晋三首相へ表敬訪問を実施したのだ。朴大統領の忠実な部下で、"反日の権化"として知られる尹外相。駐韓日本大使をシカトしたり、日本の外務省事務次官が会いに行っても、露骨に腕時計を見まくったり、イヤ~な態度だった御仁が、なぜ軟化したのか? 在ソウルの日本人特派員が言う。
さらに、韓国の実体経済が、ボロボロだという事情も大きく働いたという。
そんな苦境に喘ぐ朴韓国を襲ったのが、今回のMERS(中東呼吸器症候群)騒動。観光客の激減で、経済への大打撃は逃れられず、すり寄ってきた!?
なんだか素直に関係改善と喜べないような……。